2022年5月22日、with Heartプロジェクト2022一般公開セミナー「病気や治療を深く理解するために-当事者の視点から」を開催しました。
心臓病をもつ人やその家族をはじめ、医療・福祉に係る企業や行政、患者会や活動団体、学生やプロジェクトに関心をもつ人など、さまざまな立場の方、60名にご参加いただきました。
今年より新しくプロジェクトの賛同団体として加わった特定非営利活動法人ハート・プラスの会様、特定非営利活動法人ハートキッズ・ジャパン様、Living With Heart様のご紹介の後、新規後援団体として加わった一般社団法人日本循環器協会 幹事 原田睦生先生にご登壇いただき、協会が設立された目的や役割についてお話いただきました。
セミナーでは、先天性心臓病の立場から、一般社団法人全国心臓病の子どもを守る会会長 神永芳子氏にご講演いただき、成人期への移行期医療の重要性や親の理解、子ども自身が病気を理解することの大切さをお話いただきました。「生涯にわたって切れ目のない支援」が大切であると学びました。
後天性の立場からは一般社団法人心臓弁膜症ネットワーク代表理事 福原 斉氏にご講演いただき、専門医による勉強会を開催するなど、会での取り組みをご紹介いただき、また会でおこなった当事者への調査結果の報告とともに「心臓に不安を感じたら受診する」「医師と話をし、希望を伝える」という大切なメッセージをお伝えいただきました。
ピーペックの代表 宿野部武志がモデレーターを務めた後半のパネルディスカッションでは、ご登壇いただいた神永氏、福原氏、原田先生に、医療機器メーカーより大戸暖子氏が加わり、当事者・医師・企業の視点から話し合いが行われました。啓発活動の重要性や今見えている課題の解決に向けた取り組みなどについて議論されました。参加者からも多くの質問や意見が寄せられ、活発な意見交換となり、登壇者・参加者が共に学び意見を交わすとても貴重な時間となりました。
今回ご参加いただいた方からは「このような団体やセミナーの存在を初めて知って有意義でした。」「ディスカッションでの参加者の質問も参考になることがあり、充実していました。」「疾患は違いますが、共感できる話が多く、共通の問題解決を社会に提言できるのではないかと感じました。」などの感想が寄せられました。また、今後開催されるイベントへの参加に対しても「とても参加したい」との回答が多く、第2回へ続く有意義な内容のセミナーとなりました。
ご登壇いただきました皆さま、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
次回6月19日(日)開催の第2回は「医師の視点から」として筑波大学附属病院 石津智子先生にご登壇いただきます。
▼一般公開セミナー第2回の詳細・申込は以下のURLよりご覧いただけます
https://ppecc.net/seminer2220619/
※アーカイブ動画は後日、本ウェブサイトの登録メンバー限定閲覧ページに掲載します。