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【開催報告】「心つなぐ対話会」を開催しました

2025年6月20日と7月25日の2回にわたり、「心つなぐ対話会」をオンラインにて開催しました。

心つなぐ対話会は、心臓病をもつ当事者がステークホルダーとの協働を通じて成長し、プロジェクトに留まらず、それぞれの“こえ”を医療環境づくりの場に届けられるよう後押しすることを目的とした対話の場です。

心臓病をもつ当事者や心臓病にかかわる企業の方など、延べ20名(第1回12名、第2回8名)にご参加いただき、いずれの回も2つのトークテーマに沿ってグループディスカッションを行いました。

第1回では、「言葉と伝え方を見直す」を軸に、ディスカッションを行いました。
【テーマ1:立場の違う人とのコミュニケーションで違和感を覚えた言葉や言い回し】では、「心臓病も個性だと言われると違和感がある」「診察時にライフサイエンス企業に勤めていることを話すと、バイアスがかかってしまい、本来聞けるはずの情報が省かれてしまうことがある」「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)に気をつけなければいけない」などの意見が出ました。
【テーマ2:立場の違う人とのコミュニケーションでこんな風に言われたら、安心した・伝わったと思えたこと】では、「こちらの理解度に合わせた言葉選びで話してもらえると安心する」「過去の会話を覚えていてくれると、コミュニケーションが“点”ではなく“線”で見てもらえていると感じる」「医師が患者に説明する際に、患者が理解しやすいような資料を用意してくれていたりすると信頼感が増す」などの意見が出ました。

第2回では、「それぞれの立場から情報発信を考える」を軸に、ディスカッションを行いました。
【テーマ1:自分が当事者として発信する場合、何を発信したいか】では、「生きている限りみんな何かの当事者であるはずなのに、それを自覚して行動したり、当事者として主体的に何かを発信してこなかったことに気づいた」「他者を変えるための発信というより、発信している中で自分自身を振り返り、自分が変わっていく」「同じものを見ていても立場により見えない角度があるので、立場の違う人同士で話せばその全容が見えてくる」などの意見が出ました。
【テーマ2:当事者という立場から発信される情報はどのようなことが求められているか】では、「“私の話”なのか“私たちの話”なのかを分けて発信しなければいけない」「リアルな自分の経験談を伝えたいが、求められていることとのバランスが難しい」「他人の経験談を参考にするのはいいが、自分と比べたり影響を受けすぎずに、一歩下がって情報に触れた方がいい」などの意見が出ました。

ご参加いただいた方からは、「言葉そのものだけでなく、その言葉がどういった心や意図で発せられるかもとても大切だということが心に残っています」「立場関係なくフラットにお話しする場をいただけたことそのものが“心つなぐ”ということを表していたと思います」「別の人間同士が意見や考えを交わす上では、相手の立場を想像する力を持つことは欠かせないなということを思い出させていただきました」などの感想をいただきました。

ご参加いただきましたみなさん、ありがとうございました。

Heartライブラリーの音声配信「心つなぐラジオ」#013と#014(8月下旬配信予定)では、心つなぐ対話会に関するエピソードを紹介しています。ぜひ併せてお聴きください。
https://heartlibrary.ppecc.net/category/radio

【当日ご参加いただいたみなさん】
第1回(2025年6月20日)
第2回(2025年7月25日)